外国人ITエンジニアの採用はゴールではなくスタートです。採用後に適切な支援がないと、文化や言語の壁に直面し、優秀な人材が短期間で離職してしまうことも少なくありません。
一方で、外国人エンジニアの「定着」に成功している企業には、ある共通点があります。この記事では、その中でも特に重要な3つのポイントを紹介します。
1. 入社初期の“段階的なオンボーディング”を設けている
日本企業に初めて入社する外国人エンジニアにとって、いきなり現場に投入されるのは大きな負担です。成功している企業では、段階的に慣れてもらう仕組みを用意しています。
- 初週は社内ルールやビジネスマナーの研修からスタート
- 最初のプロジェクトは「観察・補助」→徐々に主担当へ
- Slackや社内ツールの使い方を丁寧に案内
➡ 技術よりも「働き方の違い」に慣れる支援がポイントです。
2. ロールモデルとなる先輩社員とつなげている
「うまくいっている人が身近にいる」という安心感は、新しい環境への定着を大きく後押しします。特に同じように外国籍で活躍している先輩がいれば、なおさら心強いです。
- 社内の外国人エンジニア同士をつなぐオンボーディングミーティング
- 月1の1on1(日本人社員とのメンタリングも◎)
- 最初の半年間だけでも“相談できる人”を明確にする
3. 技術・日本語の“継続学習”を支援している
「学びが止まると、離職が近づく」と言われるほど、成長実感はエンジニアのモチベーションに直結します。
- 社内勉強会や外部講座の費用を補助
- 日本語・英語いずれかで技術ディスカッションができる場を設置
- 技術スキルだけでなく、社内での発表経験も積ませている
➡ 外国人エンジニア向けの学習支援プログラムであるBridgitech Academyでは、就業後も技術&日本語トレーニングを継続サポート。
まとめ
- 段階的なオンボーディングで“最初の壁”を低くする
- 身近なロールモデルと接点を作り、安心感と目標を与える
- 学びを止めずに“成長の実感”を提供し続ける
採用して終わりではなく、「活躍し、長く働いてもらう」仕組みづくりこそが、外国人エンジニア採用の本当の成功です。